かめのあゆみ

アラサーオタク女のメモ帳

十三機兵防衛圏(感想・ネタバレなし)

十三機兵防衛圏(PS4

 13人の少年少女たちが機兵というロボットに乗り、世界を滅ぼす怪獣と戦う話。
 何となく、ガンパレードマーチ的なものを想像していたけれど、雰囲気は全然違った。怪獣の襲撃から始まり、それに至るまで13人の過去や世界の謎を追想するアドベンチャーがメインでそこに戦闘が付随する感じ。
 アドベンチャーパートと、戦闘パートに分かれているのだけど、このふたつは任意のタイミングで進められる。それがまた絶妙だと感じました。話追いかけるのに少し疲れたな~と思ったら戦闘で解放感を得るっていう遊び方ができるのがとてもよかった。
 戦闘も一見SRPGぽいけど、レベルを上げて物理で殴るが信条の、戦略何それ美味しいの?って私が8割の戦闘では初見でS評価取れた(ノーマルモード)から、ゲームの進行の妨げになるレベルではないと思う。生ぬるいって人にはハードモードも用意されてる。
 あともうひとつ、物語やキーワードの辞典みたいなパートがあるのだが、そちらも物語を進めるとビジュアルが解放されるものだから、ちまちま覗きに行きたくなった。
 全体的に、非常にストレスフリーな、痒いところに手が届くゲームだなと思いました。


……で、感想に入ります。ここではとりあえずネタバレ無しのためふわっとした感想になります。

 
 エンディング見て最初に感じたのは「や、やられた~」って気分でした。もちろん、いい意味で。

 ー幾重にも巡らされた謎と伏線。真相に辿り着くまでに、だいたい3つぐらい、徐々に世界の謎が明らかになっていくのだけれど、2つめまでは何となく推理できて、キャラより先に真実に辿り着けた物だから、正直優越感にひ浸っていたよね。私もやるなって。でも、最後の最後で明らかになった謎によって全てがひっくり返された気分になった。だから、エンディングを見ながら最初に感じたのは「やられた~!」って悔しい気分でした。

 後から思い返せば、あの伏線とあの伏線で示されていたんだな~って十分に納得できるんですよね…そんな風に突然降って湧いた驚きの結末って訳じゃなく、しっかり考えれば予想する事はできた。だからこそ余計に悔しい。けれどそんな気持ちになるのは、それだけ世界観にのめり込んでいたって証拠だと思ってる。それほどに、
とてもとても素晴らしい作品でした!!

 私はネタバレOKむしろ積極的に踏みに行くタイプの人間だけれど、この作品についてはネタバレ見ないままクリアしてよかったと思いました。あの、朧気だった世界の姿が徐々に見え始める感じ、後半になるにつれそれぞれの主人公の物語が絡み合って感じ……あれこれ先を推理するわくわく感がすごかった!

 何というか、こう、爆発的に流行るとか、「○○くんかっこいい~!」って盛り上がるゲームって感じではなく、静かに余韻に浸っていたいそんなゲーム。4番の花形というよりは2番でしっかり送りバンド決める職人のような…なんかそういう雰囲気を持ったゲームだなと感じました。ただ、素晴らしいゲームであることには間違いない。